【瀬尾まいこ/天国はまだ遠く】自殺未遂・山奥の暮らし・青年・ほのぼの、夢のようなひと時から現実に還る

あらすじ

仕事も人間関係もうまくいかず、毎日辛くて息が詰りそう。
23歳の千鶴は、会社を辞めて死ぬつもりだった。辿り着いた山奥の民宿で、睡眠薬を飲むのだが、死に切れなかった。
自殺を諦めた彼女は、民宿の田村さんの大雑把な優しさに癒されていく。
大らかな村人や大自然に囲まれた充足した日々。
だが、千鶴は気づいてしまう、自分の居場所がここにないことに。
心にしみる清爽な旅立ちの物語。

天国はまだ遠く (新潮文庫) [ 瀬尾まいこ ]

created by Rinker

天国はまだ遠く【電子書籍】[ 瀬尾まいこ ]

created by Rinker

映画化された小説!

劇場公開日 2008年11月8日
主演は加藤ローサと、「チュートリアル」の徳井義実。
Yahoo!映画で4.16 点の高評価! (評価:275件)
映画の解説が『心温まる癒し系ファンタジー』となってるところが気になる…。
どの辺りがファンタジーなのか、確認したら書き足します^^

参考サイト:Yahoo!映画|天国はまだ遠く (2008)

感想

読み始めて早々に、『あ、千鶴ってバカなんだ…』と気づいてしまった(笑)
きっと彼女なりに切羽詰まって自殺しようと思ったんだろう。
本当に薬なんかで死ねるって思ってたんだろうね。
すごく純粋な故なおバカさんが、ふわっと香ってきて笑っちゃうみたいな。
そんな性格だから、一点しか見つめられなくなり『自殺』に至ったんだろうなと憶測できる。
純だからこそ、その答えしか見いだせなかったような。

確かにファンタジーといえば、ファンタジーのように描かれている世界だ。
なんの穢れもないような山奥の田舎で、自然に触れながら暮らすようになる。
邪念や気負いが必要のない、あたたかな世界。
ずっとこの世界に浸っていたくなる。
けど、あの、おバカな千鶴がある時気づく。
『現実に戻らないと』って。
その勇気や、まっすぐさ。
その芯が通った強い決意に、私は正直ビックリした。
最後の最後で、千鶴に関心してしまった。
私だったら、田村さんと一緒に夢を見続けてしまうだろうなって。。

田村さん、本当にいい男です。
文句なしで、無骨でカッコイイ。
細かいことは気にしない男らしさ。
正直、読んでるだけで田村さんにどんどん心惹かれすぎてドキドキしたわ。
そんな大きな懐に飛び込みたい、包まれたいって思っちゃう。

そしたら千鶴が最後にかっこ良すぎて目が覚めるんだよなあ~。
ちょっと回りくどいけど、『死ぬ理由』って『たいしたことない』かもしんない。
そう思わせてくれる作品。
そして、みんな田村さんキュンとしたらいいと思うよ。^^

Copyrighted Image